Chris Ballardの錬金術
本題の前にトランザクション。
■CB T.J.Carrieと再契約
BUFやNOを訪問していたようだがコルツに出戻り。
1年契約(金額不明)で大外、スロット両方でプレー可能なベテランバックアップを確保。
これでCBは昨年と同じメンツで戦えることに。
ただしオーナーIrsayはドラフトでエッジラッシャー、LT、CBのインパクトプレイヤーを探す趣旨の発言をしておりこれで終了とはいかないかもしれない。
さて、それでは本題。
17年シーズンからコルツのGMに就任したChris Ballard。
チーム作りのベースとなっているのがドラフトである。
自前の選手を育成し適正なサラリーでロスターを確保できればキャップ運営も健全。
現在この方針がうまく進行しているのでキャップセーブのために選手をカットすることなく一定の戦力を維持している。
そんなBallardドラフトにおける特徴のひとつがトレードダウンである。
いまだに語られる18年ドラフトを筆頭に、トレードダウンからのバリューピックを連発している。
以下はその記録。
※カッコ内は指名した選手
17年
・4-121(Joe Williams)をSFへ。
リターン:4-143 (Marlon Mack) 、5-161 (Anthony Walker)
18年
・1-3(Sam Darnold)をNYJへ。
リターン:1-6 (Quenton Nelson)、2-37 (Darius Leonard)、2-49、19年2-34(Rock Ya-Sin)
・さらに2-49(Dallas Goedert)をPHIへ。
リターン:2-52 (Kemoko Turay) 、5-169 (Jordan Wilkins)
・5-140(Maurice Hurst)をLVへ。
リターン:5-159 (Daurice Fountain) 、6-185 (Deon Cain)
19年
・1-26(Montez Sweat)をWFT へ。
リターン:2-46、20年2-34 (MPJ)
・さらに2-46(Greedy Williams)をCLEへ。
リターン:2-49 (Ben Banogu) 、5-144 (Marvell Tell III)
20年
・3-75、6-197をDETへ。(Jonah Jackson、John Penisini)
リターン:3-85 (Julian Blackmon)、5-149 (Danny Pinter)、6-182
・さらに6-182(Michael Onwenu)をNEへ。
リターン:6-212 (Dezmon Patmon) 、6-213 (Jordan Glasgow)
9つの指名権で実に16人の選手を獲得し、その結果ニーズを広く埋めることに成功している。
特筆すべきは指名選手の多くが主力レベルという観察眼の鋭さ。
正直、2-4巡でも聞いたことのない名前が出ることもあるが後にしっかり活躍しているところを見ると独特のドラフトをしているなと感じる。
先にも述べたDEと言い、明確な基準のもとに選考を行っているのだろう。
また、昨年は1巡を使ったDefoのトレードやアップしてのJT指名など必要であればアグレッシブな動きも見せており、単なる下位指名マニアではないところも魅力。
これが評価されてか最近大本営が発表したGMパワーランキングではNo1の評価を受けた。
個人的にもこの点において最もGMを支持するところであり、いまのところ彼への信頼は揺るがないものになっている。
あえて粗を探すとすれば結果論ではあるが
18年 2-49ステイでGoedert
19年 2-46ステイでGreedy
20年 6-212ステイでOnwenu
をそれぞれ指名していればデプスはより強固になっていただろう。
下位指名権でニーズを埋めることは悪くないが、現在のコルツのデプス状況を鑑みると、そろそろラストピースを埋めていくようなフェーズに入っても良いように感じる。
前置きが長くなったが今年のドラフト。
コルツはWentzトレードの対価で3巡を失っているため、1巡をトレードダウンして2-3巡を増やすのでは?と言われている。
さらに来年も1or2巡がないため、来年の指名権をセットにした取引を狙うというのが個人的な読み。
交渉材料として分かりやすいのはやはりQB。
Mac JonesやTrey Lanceが落ちてきた場合、22位以下もしくはQBがニーズではあるものの1巡最初のピックでは指名しなかったチームが狙いどころ。
1巡下位からのアップであれば2-3巡、2巡からのアップは2-3巡+来年の2巡くらいが対価となるか。
候補はPIT、NO、CAL、DEN、NEあたり?
個人的にはDEのティア1(Paye、Phillips、Ojulari、Oweh)が残っていればステイで、それ以外ならダウンを狙ってもらいたい。
当日の立ち回りに注目。
モックドラフト トレードダウンなしver
チームニーズとプロデイなどでの接触情報をもとに個人的な願望で構成。
1-21 Kwity Paye(Michigan) DE
ダブルチームを割ってラッシュをかけるパワー、バーストがある。
技術があり、レバレッジを保ってプレーできる。
ハンドテクニックが優れている。
ハイモーターで運動能力が高い、いかにもBallardが好みそうなDE。
しかもシニアと選考基準はばっちり満たす。
上背がない(6’4″)ので巨体のOTには苦戦するかもしれない。
AFC南はTunsil、Lewan、キャムロビとLTが軒並みデカいのでここは懸念。
難民として育った幼少期を経て移住したアメリカでフットボールと出会い大きな夢を掴もうとしている。
精神的にも成熟しているだろう。
FAでのDEスルーはこの男のためと信じている。
2-54 Brady Christensen(BYU) OT
LTとして充分なサイズと機動力を兼ね備える。
足の運びがスムーズでパスプロの姿勢が良い。
動きながらのブロックが上手く強烈なパンチ力を持つ。
フィニッシュまでしつこくブロックし続ける。
Zach Wilsonの機動力に助けられた部分と対戦相手のレベルは考慮する必要あり。
手の使い方は未熟なようで技術面は伸びしろの方が大きい。
即プロボウルクラスの活躍は難しいかもしれないが、2巡のこの位置で獲得できそうな選手としてはかなりの逸材のはず。
LTでのスターター経験があるTeviとDavenport獲得は試合に出しながら育てていく意思の表れか。
即戦力はDEに任せてOTはダイヤの原石を発掘したい。
4-127 Tommy Tremble(ND) TE
ブロック、レシービングの両方で優秀なアスリート。
フレームに恵まれている。
正しい姿勢から良いアングルでブロックに入れる。
レシーバーとして確実なハンドを持つ。
フィールドを横切るパスコースを得意とするがルートランは改善が必要。
スターターではなく2番手として起用されてきた。
ブロック重視のコルツとしては非常に気になる存在。
なかなか人気の選手で4巡まで残るか微妙だがPFFシミュレータでは毎回指名できるので願望も込めて。
簡単に言うと若いDoyleという印象。
ブロックキャッチをソツ無くこなせるスキルセットが備わっていそう。
プロデイに出席し本人とミーティングもしているのでチームとしても興味を持っている様子。欲しい。
5-165 Jacoby Stevens(LSU) S
ネタとして仕込みの大型S。$LBとしての採用。
LBとしてもプレーできるサイズ。(6-foot-1, 212lbs)
典型的なボックスSでランストップに長けている。
垂直跳び42インチ、ボードジャンプ130インチのバネを持つ反面、突出したスピードはなく並外れたアスリートではない。
腰の切り返しに難があり方向転換は改善が必要。
LSUが全米制覇した19年シーズンは正SSのGrant DelpitがFSに移った関係でSSで大活躍した。
NFL入りの資格はあったが学位取得のため大学に戻りシニアまでプレー。
最新年はスタッツを落としたがポテンシャルは高い。
彼がいることで守備スキームの幅が広がりそう。
チームに加えてみたい選手である。
6-206 Demmodore Lenoir(Oregon) CB
ダックスのシャットダウンコーナー。
腰の回転が滑らかで方向転換がスムーズ。
プレー判断、ボールへの反応が良い。
運動能力が高く短距離でのバーストがある。
なんでも高校時代はQB、WR、RB、CBでプレーしたという超アスリート。
バックペダルは上達の余地あり。
プロではスロットCBが適正と言われているようだがコルツでは余裕で大外を任せられる。
CB2として見ています。
ゾーンスキームに合うとされておりコルツとも面談済み。
7-248 Josh Imatorbhebhe(Illinoi) WR
いまとーるべいべい、と読むようです。
恵まれたサイズ(6' 2", 220 lbs)と高いボールスキルを持つ。
卓越したジャンプ力で競り合いに強く50:50ボールをキャッチできる。
プロデイでは垂直跳び46.5インチを記録し非公式ながら歴代1位となった。(過去最長は2005年の46インチ)
ひと回り小さいD.K Metcalfといったところか。
典型的な素材型で育成して化ければ儲けもの。
なんとなく飛躍しそうな雰囲気を持っている。
下位で指名するにはうってつけの選手。
1-2巡でスターターを指名し、4巡以降はデプスのアップグレードという算段。
とはいえ、2-3巡クラスに面白そうな選手が多いので1巡トレードダウンができるならそれもあり。
21年ロスターの考察
FAの動きが落ち着いたのでドラフトでの動きを予想がてら今季の53人ロスター構想を整理。
太字は予想スターターです。
QB(2)
Carson Wentz、Jacob Eason
昨年同様2名体制でシーズンインすると思われる。
プロで出場経験がないEasonがバックアップとは心許ないが、もとから今季はWentzと心中のシーズン。
ベテランバックアップを呼んでくることはないだろう。
RB(4)
Jonathan Taylor/Nyheim Hines/Jordan Wilkins/Marlon Mack
Mackの復活に期待。
リーグでも有数の戦力で今季もオフェンスの鍵を握る。
RTDB!
WR(6)
T.Y. Hilton/Michael Pittman Jr
Zach Pascal/Parris Campbell /De'Michael Harris/Dezmon Patmon
昨季と同じ顔ぶれが揃う。
ひとまずこのままシーズンインしても戦えそうな陣容は整った。
QBが変わりスタッツの上積みができるか。
WentzはWR陣とトレーニングをスタートしているようなのでとにかく早く連携を高めてもらいたいところ。
ただし、気の早い話ではあるが来オフもTYとPascalはFAとなる。
ドラフト上位を使うことはないだろうが来季以降に備えての下位指名はあるかもしれない。
ここに加えるなら現在のロスターにいないスピードスターやフィジカル系を希望。
TE(3)
Jack Doyle /Mo Alie-Cox/Noah Togiai
第3TEのTogiaiはブロックの評価は高いようだがレシービングの方はどうなのか。
あくまでブロック力優先でキャッチがTogiai以上の選手か、タイプの違うWR寄りの選手はロスターに加えたいところ。
ドラフト指名は大いにあるユニット。
IOL(6)
Ryan Kelly/Quenton Nelson/Mark Glowinski
Danny Pinter/Chris Reed/Joey Hunt
過剰戦力といえるほどに盤石。
Reedの補強はナイスムーブ。
ドラフト含め追加の補強はないだろう。
OT(4)
Braden Smith
Sam Tevi/Julien Davenport/Will Holden
LT不在につきドラフト上位での指名が濃厚。
ここはもとからFAよりもドラフトと考えていたのでデプスを埋めつつの動きは問題なし。
GMの審査眼を信じるばかり。
DI(5)
DeForest Buckner/Grover Stewart
Taylor Stallworth/Andrew Brown/Rob Windsor
問題なし。
デプスは充分なのでWindsorはロスター落ちの可能性も。
DE(5)
Tyquan Lewis/Al-Quadin Muhammad
Ben Banogu/Kemoko Turay/Isaac Rochell
まったく読めないのがここ。
実績からするとこのままで良いはずはない。
ドラフト1巡の本命はここなのだが果たして。
LB(6)
Darius Leonard/Bobby Okereke
Zaire Franklin/Matthew Adams/E.J. Speed/Skai Moore
Walkerが抜けたが意外とデプスが厚いので損失は少ない。
Skai Mooreは要注目。
基本的には補強なしで問題ないと思うがドラフトでのサプライズがあるとすればここか。
CB(5)
Xavier Rhodes/Rock Ya-Sin /Kenny Moore
Marvell Tell/Isaiah Rodgers
Carrie、Smithが抜けデプスは物足りない。
Carrie呼び戻しからの、その上でのドラフト指名まであり得ると予想。
Ballard就任以降、ドラフトで当たりを引いていないのでここいらでどうかひとつ。
SF(5)
Khari Willis/Julian Blackmon
Sean Davis/George Odum/Rolan Milligan
WilsonアウトDavisインで人員としても戦力としてもダウンはないと思われる。
$LBタイプの獲得があれば新たな守備スキームが見れそうなので動き様は楽しみではある。
ST(3)
K Rodrigo Blankenship
P Rigoberto Sanchez
LS Luke Rhodes
手を入れる必要性なし。
消去法的に考えるとQB、RB、IOL、DI、LB、S、STは現有戦力で問題なし。
それ以外のポジションはドラフトでのアップグレードを狙いたい。
次回はモックドラフトという名の願望でも披露しようと思います。
FAの途中経過
遅報にもほどがあるが、これまでの出入りをいったん整理。
ステイ
■T.Y Hiltonと1年8Mで契約
エースの帰還。
プレイヤーとしてはもちろんチームリーダーとしての貢献も大きい彼の残留は本当に喜ばしい。
もともとの提示額はもっと低かったようだがオーナーのIrsayが残留を強く望み条件を上げた模様。
残留のニュースが出る直前に接触したSammy WatkinsがBALと6Mで契約したことから推測するに同じような金額で残したかったのでは。
まあ本人もチームメイトもみな喜んでいることだしこれで良いか。
パスを投げさせてくれ、とラブコールを送ったWentzを助けるべく今年もよろしくお願いします。
■Xavier Rhodesと1年4.8Mで契約
こちらも待望の残留。
思ったよりマーケットの評価が厳しかったのだろうが、それにしてもよくこの金額でまとまったなと。
以下は今オフに移籍したCBの平均年俸トップ3とRhodesのPFFレート比較。
William Jackson(14.5M) 74.4
shaquill griffin (13.3M) 64.1
Adoree Jackson(13M) 58.7
Xavier Rhides(4.7M) 76.3
見れば見るほどにお得。
活躍次第では来オフに更なる大金を掴むチャンスもあるだろう。頼みます。
■AL-Quadin Muhammadと1年3.2Mで契約
昨季2.5サックのAQMを残した。
Houstonではなくこっちだったか。
システムを理解しているローテーションプレイヤーを安く押さえたと思えば悪くないが、いかんせん実績が寂しい。
■Joey Huntと1年1Mで契約
バックアップCを確保。
後に紹介する新加入組と合わせてデプスだけは厚くなった。
イン
■Isaac Rochellと1年1.3Mで契約
LACのUFAだったRochellと契約。
大型の選手でAutryのような使われ方をすると思われる。
LDEのスターター候補のLewisとローテーションで出場するのだろう。
とりあえずデプスを埋めた形。
■Sam Teviと1年2.5Mで契約
こちらもLACからの移籍組。
ReichコネクションなのかもしれないがLACから狙うならそこじゃないだろう、とは思う。
LTを務める前はRTとのことで、左右でプレーできるスイングOTはバックアップとしては助かる。
ランブロックは良さそうだがパスプロは大いに課題。
正直デプスでもどうか、と思っている。
■Julien Davenportと1年1.1Mで契約
HOU→MIAとLTでプレー。
昨年は右でもプレーしたことがありバックアップとしては使い道がありそう。
フットワークは悪くないように見えるがこちらもパスプロにはやや難あり。
とはいえスターターを張ってきた経験には一日の長があるはずなので、反則をしないChezGreenと考えれば良しとするか。
■Chris Reedと1年契約
7年目のベテラン。
もとはJAXのUDFAでMIA、CALと渡り歩いてきた。
パワーとフットワークを兼ね備えておりランブロックの角度がいい。パスプロもいけそう。
IOLの控えからのスタートだろうが、Glowinskiからスターターを奪えるとする見方もありなかなか楽しみ。
■Sean Davisと1年契約
PITから移籍。
Wilsonが去ったところなのでそのまま3人目のSを務めると思われる。
ハイライトを見る限りプレーが読めている感じで、ごっつぁんではなく狙ったインターセプトが多い印象。
ただし19年以降は極端に成績が下降しており復活を期すことになる。
これでHookerの出戻りはなくなったのだろうか。
アウト
■Anyhony Walker →CLE 1年3M
スターターMLBが流出。
チームメイトから移籍を惜しむ声が次々と上がったことからもロッカールームでの貢献の高さが伺える。
この額ならサラリーが理由で手放したわけではなさそう。
Kean Nealを狙っていたという報道から、LBを必要としないスキーム構築を目指すフシがある。
$LBタイプを並べて5DBパッケージを増やしたいのではないかと推察。
オプトアウトから復帰するSkai Mooreはまさにうってつけ。
■Tremon Smith →HOU 1年1.1M
■Tavon Wilson →SF 1年1.1M
SはDavisで補充。
CBは依然として不足のまま。
Ya-Sinが不安定なこともありCB2を任せるレベルでリサーチは続く。
今後の予想
大型補強は叶わなかったが、適正な価格で必要なポジションに手を加えている印象。
ドラフトで埋めるべきポジションが絞られてきた。
やはり気になるのはDE。
Houstonがどうなるか分からないが、いまのところAutryと合わせて15.5サック分の戦力が失われている。
ドラ2トリオに期待して良いのか、ドラフト高順位を使うのか。
引き続きゆったりとオフを過ごしながら見守っていきたい。
FA開幕初日
ここ2日間のニュースをざっと。
まあ小粒です。
■Zach Pascal、Mo Alie-coxにMidテンダー、George OdumにLowテンダー
RFA組と再契約。妥当なところかと。
Odumはこの契約に怒っていたようだが高給STになるにはもうひと頑張りが必要か。
NEのSlaterはもっと下積を経験してしている。
キャップが増える(はず)の来年に複数年で延長できるように励んでもらえれば。
竹テンダーの2人は仮にオファーがあればマッチせずに、もらった指名権で後継者をドラフトしそう。
まあ引き抜きはないでしょう。
■Jacobby BrissettがMIAと年7.5Mで契約
チームの人気者との悲しい別れ。
Tuaのバックアップ待遇になるが、まだ不安定なプレーが続くようなら先発のチャンスもあるだろう。
コルツでは正直いって満足がいく出来ではなかったと思うが、難しい状況でプレーすることが多くかわいそうな部分もあった。
Luckが引退した19年はなんとかシーズンを走り切ってくれた功労者。未来に幸あれ。
■Marlon Mackと1年2Mで再契約
良かった。
エースがJTであることに変わりはないが、デプスはこれで磐石。
ドラフトやFAで下手に動くよりよっぽど安心できる。
また、この契約には昨年の新CBAに追加されたベテランのサラリー免除条項(※意訳)を利用したと言われている。
何でも4年以上チームに在籍した選手のサラリーのうち1.25Mはカウントされないルールがあるとのこと。
実質約0.7Mで契約できたことになる。
詳しいことは調べきれなかったのだが、4年以上であれば複数選手に適用されるのだろうか?
ならばTYやHookerだって・・・という妄想。
長期所属したベテランの雇用維持に使えるよくできたシステムだと思う。
■HOUからDT Andrew Brownをクレーム
欲しかったDIのデプスを地区内ライバルからゲット。
Ballardが好みそうな身体能力をもつ選手。
以前、ポイントとして触れた腕の長さは34 1/2”と十分の素材。
Stallworthの後任としてStewartの控えになるだろう。
地味ながらニーズは埋めた。
■Carson Wentzのトレードが正式に発表
そういえば、そうでした。
既報の通り今年の3巡+来年の1or2巡とのトレードでWentzをお迎え。
ひところ話題になった背番号は2に決定。
1+1、はたまたChapter2といったところか。
過去と決別し、心機一転の決意はしかと届いた。
応援します。
すでにMPJらとトレーニングを開始している模様。
とにかく早く連携を深めてフィールドで発揮してもらいたい。
■今後の展望
TYとRhodesとは再契約の交渉中とのこと。
期待された積極的な動きとは真逆の展開になる中、地区内のライバルが着々と補強を進めるのは良い気はしない。
まあこちらはひたすら妄想を続けるだけです。
ARIのPetersonが年10Mで移籍だとか。
Rhodesもこのくらいになるのだろうか。
本日、NEがJC Jacksonに竹テンダーとのことで2巡なら差し出しても良いと思っている。
年3.5Mほどで、過去3年インターセプトを量産しているCBが手に入るなら悪くない。
ならばDEをFAで埋めておき、1巡でOTを指名するストーリーが理想。
2-3巡は手放すがポテンシャルはあるはずのQBとインターセプトマシーンが獲得できるなら効率的な投資かと。
FAの呼吸 壱ノ型 凪
期待した展開とは真逆の穏やかな一日となった。
ニュースはAutryのTEN移籍のみ。
DEが次々と移籍を決めていくのを眺めていくことしかできなかった。
先に記事にした選手とは交渉していたような情報もなく動いていたのかも不明。
残る選択肢を精査する気力もないがぱっと見ではTyus Bowser、Taco Charlton、Jadeveon Clowneyあたり?まったく分からない。
■主なDEの動き
Romeo Okwara DETと再契約(13M)
Yannick Ngakoue BAL→LV(13M)
Carl Lawson CIN→NYJ(15M)
Bud Dupree PIT→TEN(16.5M)
Trey Hendrickson NO→CIN(16M)
1つ言わせていただくとDupree、Hendricksonは明らかにオーバーペイ。
キャップがあるからと大盤振る舞いする必要はない。
が、明確な穴をそのままにしておかれるのも困るので補強はあるものと思っておきたい。
■Denico Autryが3年21.5MでTENへ
コルツとの契約時は3年17.8Mだったのでステップアップして旅立っていった。
おそらくDEとして使われるのだろう。
コルツも同条件的引き止めたがTENを選んだとの事。コルツ戦ではおとなしくしておいてください。
■DEデプス
Tyquan Lewis、Kemoko Turay、Ben Banogu
足らない。
30歳を超えた選手には手を出さないと思っているのだが、ベテランを安く捕まえてドラフトで補強しにいく方針なのか。
HoustonかAQMのどちらかは残留のチャンス。
■今後の希望
CB、WRは引き続きニュース待ち。
地区内ライバルのパスラッシュ強化を受けてにわかにLT補強の可能性が高まってきたかもしれない。
Chris Ballard好みのDE
合法タンパリング開始前にもう一発。
これまで述べてきた通りFAでのDE狙いは間違いないはず。
ターゲットの噂として挙がるのが以下の4人。
Carl Lawson(CIN)
Romeo Okwara(DET)
Bud Dupree(PIT)
Yannick Ngakoue(BAL)
いずれも若くてこれからピークを迎えるであろうプレイヤー。
誰が来てくれても構わないが1番チームに合うのは誰なのか。
これまでのドラフト指名選手を振り返ると、GM Chris BallardはDEに関して明確な採用基準を持っていそう。
その傾向からコルツの動きを予想してみたい。
■これまでのドラフト指名
Tarell Basham(2017年3巡)
Kemoko Turay(2018年2巡)
Tyquan Lewis(2018年2巡)
共通点
・シニアまでプレーかつ、シニアボウルに出場
・ホイッスルが鳴るまで粘り強くプレーするハイモーター
・10ydsスプリット1.7秒以下
・腕の長さ 33インチ以上
・パスラッシャーとしては素材型(テクニック不問?)
シニアを選ぶことについて、リーダーを求めているためと語ったことがある。
人格的に成熟していることを重視しているのだろう。
タイプとしてはアスレチックで運動能力に優れている方が好みか。
10ydsスプリット1.7秒は飛び抜けて速くはないと思うが最低限のスピードは求める。
そして腕の長さはDEに限ったことではなく全体の指名傾向として言えること。
ヒットしたときに有利に働くのかな。代表例はDarius Leonard。
以上、身体能力と腕の長さ、また人格面については目にした記事の限りで評価をしてみる。
■Carl Lawson(6’2”, 265 , 31 1/2” ,1.60)
スピードとパワーを兼ね備える。
20年はサック数5.5だがQBプレッシャー64と堂々たる成績。
ブルラッシュ中心でハンドテクニック、ラッシュのバリエーションは向上が必要。
■Romeo Okwara(6’4”, 263 ,34 1/8” ,1.73)
ハンドテクニックに優れたパスラッシャー。
20年10サックはキャリア初の2桁。
腕の長さはダントツ。
プレーに一貫性がなく試合の中で消えている場面がある。
■Bud Dupree(6’4”, 269 ,32 5/8” ,1.60)
このメンツの中では唯一シニアまでプレーしプロ入。
元コンバインフリーク。
ここ3年はスタッツが伸びているがT.J Watt加入の影響も大きそう。
昨年12月にACLを断裂し現在はリハビリ中。
■Yannick Ngakoue(6’2”, 246 ,32 1/2” ,1.64)
圧倒的なスピードをもつエッジラッシャー。
10ydsスプリットに速さを感じる。
スタッツの実績はこの中ではNo1。
JAX時代、チームへの不満をSNS投稿するなど精神面には課題有かも。
人格面は把握できない部分があるが簡単にまとめるとこんなところ。
以上を踏まえての個人的な予想はDupree。
腕の長さはやや足らないが、この身体能力は捨て置けない。
もちろん怪我からの回復に問題がないことが前提だが、その影響でサラリーが抑えられそうなところもコルツが狙いそうな点かと。
次点はNgakoue。
数値ではLawsonだがちょっと腕が短かすぎるかなということでこっちに。
やはり成績が安定しているのは魅力。
どちらが来ても10サック以上は決めてくれるはず。
もちろんLawson、Okwaraでも文句はありません。
早めのBreaking Newsをお待ちしています。