Horseshoe Roundup

NFLチームのインディアナポリス コルツを応援するブログです。

20年振り返りと来期の展望(QB)

20年振り返り
Philip Rivers 16/16試合出場 369/543 68.0% 4169yds 24TD 11INT RATE97.0
Jacoby Brissett 11/16試合出場 2/8 25% 17yds RATE39.6
LAC時代は無茶投げINTが多かった印象のRiversだがINT数は19年20個から11個へほぼ半減。
成功率はリーグ9位と安定していたと言えるレベル。
WCではヘイルメイリーエンドゾーンに届かないなど最後は衰えも見せたが、総じて彼にできる仕事はこなしてもらったという感想。
改めてありがとうございました&長年お疲れ様でした。
ただし、物足りなさが残るのも事実。
例えばTDの少なさ。
ほぼ同じ試投数であるHOUのWatsonが10個多くTDを記録していることを考えると、ランのウエイトが大きかったとはいえパスアタックが脅威だったとは言い難い。
また、WRの問題もあるかもしれないが際どいところに投げてPIをもらうようなシーンもあまり記憶になく、パスで試合を決めた印象が薄い。
ランを止められると途端に手詰まりになってしまうのが20年のコルツであった。

2番手のBrissettはRiversが健康体でシーズンを過ごしたため主にショートヤード要員として登場しスニークで3TDを記録。
彼がチームメイトから祝福される姿は熱かった。
WPMOYに選出されているしロッカールームでは愛されているのだろう。
ブリちゃんとの再契約時はチラホラ批判も見かけたが保険とはそういうものである

来季の展望
既報の通りPHIからCarson Wentzを獲得。
対価は今年のドラフト2巡+来年の条件付き2巡。
来年の2巡はWentzが「75%以上のオフンススナップ出場」もしくは「70%以上のオフェンススナップ出場+プレーオフ進出」で1巡になる、というもの。
この前には、LARとDET間でGoffのサラリー負担のために1巡を付けたトレードが発生しており、当然Wentzにもおまけが付いてくるものかと思っていたがそこはコルツが折れた格好か。
ただし、単純な比較にはならないが16年ドラフトでWentzを獲得するためにPHIが当時1-2を持っていたCLEに差し出したのが
当年の1巡、3巡、4巡、翌年1巡、翌々年2巡
だったことを考えると悪くない。
そして条件付き2巡。
開幕から出場し続けた場合、12試合目あたりが分岐点となる。
1巡の条件を満たすときはWentzが使える目処が立っている状態であり、勝ち越しやプレーオフが見えているはず。
逆に万が一の怪我や再生しなかった場合は1巡を残せるリスクヘッジが効いている。素晴らしい。
PHIとしてもサラリーを肩代わりさせただけでなく、取引先が満足すれば見返りが大きくなるということで双方が得をした、と感じれるよく練られた取引内容だと思う。
当然Wentzは1-32を渡す覚悟だろうから精一杯精進されたし。

さて、このWentz。
昨季の出来はキャリア最低とのこと。
原因については色々と言われているが、しっかりプレーを見ていないので何とも言えません。
強力なOLとランゲームがあれば活躍できる、などと言われているがそれは大抵のQBに当てはまることでしょう。
焦点はReichが彼を復活させられるのか、の一点のみ。
その自信があっての獲得と信じている。
コルツオフェンスとしても、積極的に使うことはないだろうが走れるという点は特にRZでのプレーの幅を増やしてくれるはず。Riversにはこの選択肢がゼロだった。

過去のハイライトでは素晴らしい才能を見せつけている。
まだ若く、トップフォームを取り戻せばコルツとしてはフランチャイズQBを格安で手に入れたことになる。
来たからには全力で応援しますので、よろしくお願いします。
ちなみにカレッジ、プロで着けてきた11番は空かない模様。
心機一転、新しい番号で再出発も悪くない。2、10、12を予想しておきます。


そしてQBデプス。
恐らくブリちゃんとの再契約はないと予想。
FAでの追加の補強もないでしょう。
残るはEason。
彼がどのくらいやれるのか分からないが、Wentzが使い物にならなければW12を目処に査定に入り、使えれば立場が逆転するし最悪の場合は来年のドラフトで1巡指名濃厚。
その場合、指名位置は今年より上になっているはずなのでトレードアップの動きも取りやすい。
果たしてどうなるか。