Horseshoe Roundup

NFLチームのインディアナポリス コルツを応援するブログです。

【ドラフト選手紹介】1-21 Kwity Paye

不定期でドラフト選手を紹介していきたいと思います。

初回はやっぱり1巡指名から。

 

1-21 Kwity Paye #51 DE Michigan(Sr) 6'2'' 261lbs

 

■概略

リベリア出身の母を持ち、内戦の余波を受けるギニアの難民キャンプにて生まれる。

Kwityの名は戦死した祖父にちなんで付けられたそう。

幼少期に移り住んだアメリカでフットボールと出会い高校時代は州の最優秀選手に選出。

大学のスカラーシップを得るまでの選手に成長しNFLドラフト1巡まで登り詰めた。

まさにアメリカン・ドリームを体現したような男。

 

チェックボックスを満たすDE

過去の傾向から、DE指名にあたっては明確な採用基準があると思われることは過去にも記事にした通り。

それは運動能力であり、身体的特徴であり、人間性である。

一例を挙げれば

・粘り強くプレーするハイモーター

・10ydsスプリット1.7秒以下

・腕の長さ 33インチ以上

・シニアまでプレー

チームキャプテン

といったところ。

いずれもPayeに当てはまる項目である。(当然これ以外にも幾多の項目はあるだろうが)

ハイライトを見ていて目立つのはハイモーターぶりで、逆サイドのランプレーをLOS前で止めるような激しい動きが特徴。

大学時代は19年の50タックル(ソロ26)6.5サックがキャリアハイ。

年々スタッツを上げているのは好印象だがサックを量産してきたわけではない。

ルーキーイヤーから2桁サックを期待するのは厳しいかなと感じる。

むしろ期待したいのはDL全体の数字の底上げであり、すでにRDEでの起用が見込まれている通りDefoと同じサイドでプレーすることでOLのブロッキングを分散させインサイドラッシュがより早く届くなどの効果が考えられる。

どちらをダブルでブロックするかは対戦相手を悩ませるはず。

ランディフェンスへの貢献も計算できるので、派手さはないが堅実な働きで即戦力となってくれるだろう。

 

■ハイキャラクター

BallardがPayeについて強調したのはタレントよりもキャラクター面。

とにかくハードにプレーする選手で、困難を克服してきた経験が彼のプレーに現れていると評している。

背景にあるのは幼少期に彼を支えた母親であるのは間違いないだろう。

言葉もままならない異国で息子を養うため時には3つの仕事を掛け持ち働く姿はPayeの献身性に大いに影響を与えているはず。

本人もメディアに母への感謝とこの先は自分が母を支える決意を語っている。

1巡指名されたからと言って活躍は約束されていない世界。

プロの壁にぶち当たっても這い上がるメンタリティを持っているだろう。

家族への恩返しのため活躍してくれることに期待。

 

彼のヒーローだというマーベルの「ブラックパンサー」。

サック後のパフォーマンスはその象徴であるワカンダフォーエバーポーズである。

劇中では祖国ワカンダを守る救世主となったブラックパンサー

Payeは再建期となるコルツDの救世主となれるか。

めちゃくちゃ期待しています。