Horseshoe Roundup

NFLチームのインディアナポリス コルツを応援するブログです。

WEEK2 LAR戦結果 

結果 LAR 27-24 IND
NFCトップクラスの競合に食らいついたとも言えるが得点差以上に実力差を感じたゲーム。
最後はWentz負傷といううれしくないおまけ付き。

 

■レッドゾーンオフェンス
敗因は間違いなくここにある。
レッドゾーンに侵入した4回のオフェンスの結果は以下の通り。
・4thダウンギャンブル失敗
インターセプト
・TD
・FG
10点。
結果論ではあるが、ギャンブル失敗となった1Q最初のシリーズにFGを蹴っていればOTに入っていたと考えられる。
そしてこの手の展開はいまに始まったことではない。
思い出されるのは昨シーズンのプレーオフvsBUF戦。
2Q終盤、敵陣4ydsからのオフェンスは1ydまで進んだものの得点が奪えず攻守交替。
さらに酷いことには時間を残したことも相まって返しのBUFオフェンスにズルズルと進攻され結局TDを奪われる始末。
このときのスコアも27-24であった。


このようにレッドゾーンに入ってからのオフェンスは以前からの懸念事項と言える。
そして過去のエントリーでReichの契約延長はシーズン後でもよかったのでは、と述べた最大の理由がこれ。
プレーコール、タイムマネジメントで重大な過ちを犯すことがある。
アナライジングに基づいて4thダウンを攻めるのは良い。
ただし、そこで取った策が成功確率を最大化できているかは大きな疑問である。
読まれてブリッツを入れられる/ペネトレイトされる、ではこの先もらえる星も落としかねない。
早期に改善が求めらる状況である。

ちなみに、コルツはこの2試合において
・レッドゾーンでのプレーの機会:29回(リーグ3位)
ゴールライン(5yds-1yd)でのプレー機会:11回(リーグ1位)
だそうである。
決め手に欠く非効率なオフェンスを展開しているとも言えるが、チャンスは豊富に作り出していると前向きに捉えたい。

 

■ランニングゲーム
2試合計のスタッツ
Jonathan Taylor 32回107yds(Av3.3yds)
Nyheim Hines 10回39yds(Av3.9yds)
Marlon Mack 5回16yds(Av3.2yds)


トータルヤードではリーグ16位にいるがWentzのスクランブルを抜くとRB陣の評価としてはもっと低くなるだろう。
TDなしはレッドゾーン不振の責任を追及されても仕方がない成績。
Run The Damn Ballはどこへ?
特にJTの走りに迷いが感じられるように見える。

昨シーズン100yds以上走ったのは3試合のみだったので常に爆発していたわけではないが、シーズン計のアベレージ5ydsを考えると伸び悩んでいるとは言えるだろう。
SEA戦、LAR戦と異なるOL陣で戦ったため連携面が影響しているのであれば不安も払拭されるのだが・・・
Wentzの出場が不透明な中、ランゲームはいままで以上に大きな貢献が必要になる。頼みます。

 

■Carson Wentz
20/31(64.5%) 247yds(Av12.4yds) 1TD 1INT passer rating 86.3 被サック3
前節に引き続き奮闘したように思う。
1INTはプレーが崩れたショベルパスをピックされたもので判断力の是非を問うものではない。
39回のドロップバックのうち実に17回プレッシャーを受けながら、ときには自らの足で前に進む姿勢を見せた。
プレッシャーから逃げつつMPJに放った42ydsのロングパスはLuck以来、久々の光景ではないだろうか。
注文をつけるとするならば投げ捨ての判断はもう少し早めてもらいたいところで、ターゲットを探すが故のサック、負傷とも言える。
次節以降の出場可否はいまのところ発表されていないが現時点でシーズン終了とはならない模様。
このあたりはドラフト指名権にも関わるので慎重に判断されるだろうが、Wentzの選手生命を考えても強行だけは避けてほしい。

 

■ランディフェンス
現在チームのソロタックル数上位3名はWillis、Carrie、Mooreである。
はて年20Mもらっているリーグ最高給LBはIRにでも入っていましたっけ?あ4番目にいたんですね。
ここから考えられる仮説は
・フロントが機能せずDBがランを止めている
・ミドルより奥のパスを通されすぎている
の2点である。
前者に関して、平均被ラッシュydsは20年平均3.7ydsに対して21年は4.3ydsと悪化。
また後者は平均被パスydsが20年平均7.3ydsに対して21年は10.0ydsと大幅に伸びている。
試合数が違うのでとても乱暴な比較ではあるがどちらの要素もありそうである。
Defo、Leonardといった高サラリーと、DEを中心にドラフト高順位の選手を集めた自慢のフロントの復活無しに勝利はないだろう。

 

■パスディフェンス
vsSEA 18/23 254yds 4TD 3Suck
T. Lockett 4 REC 100yds 2TD

vsLAR 19/30 278yds 2TD 1INT 1Suck
C. Kupp 9REC 163yds 2TD

SEAのエースがLockettかDKなのかは知らないが、気を付けるべき選手にまんまとやられていると言える。
これはRhodes不在の影響が大きいか。
そしてそのせいかディフェンスのシステム自体もおかしな気がしている。
SEA戦のDefoに続き、今回はNTのGrover Stewartがパスカバーに下がるプレーがあった。
結果PDになったし良かった~、ではない。そんな小手先はやめろ。
普通に4人でラッシュしろ。だめならブリッツを入れろ。

昨シーズンのコルツディフェンスがドロップバックあたりのブリッツレートがリーグで2番に低かったそうな。
それでもプレッシャーレートでは上位15チームに入っており、4メンラッシュが効いていたといえる。
反面、この2試合はブリッツレートが18位でプレッシャーレート22位。
自分のスタイルがあることは素晴らしいが、結果が伴わなかったときに行動を変えられなければ人としての進化は終わりである。
DCの柔軟な発想に期待する。

 

■NEXT
地区内対決ラウンド1。
WRはAJとJulioのデュオに格上げ。
そして控えるキングHenry。
ちなみにESPNのRun Stop Win Rateでコルツは堂々の下から3番目である。
終わりました~