Horseshoe Roundup

NFLチームのインディアナポリス コルツを応援するブログです。

WEEK4 MIA戦結果

結果 IND 27-17 MIA

勝ちに不思議な勝ちあり。

相手のミスに助けられて今シーズン初勝利が転がり込んできた。

 

■Gameball 
Carson Wentz 24/32(75.0%) 228yds(Av7.1yds) 2TD 115.1 passer rating 被サック2

万全とは言えない状態ながらも危なげないプレーでゲームをコントロール
リードを奪ってからのラン比重を高めたプランも功を奏し初勝利を手にした。
成功率75%は今季最高、 かつアベレージもシーズン2番目の良さを記録しておりショートパ スに徹した訳ではないところはポジティブな傾向。
またプレーを決めにいく意識の高さは評価したい。
こちらのプレーではRPOでパスとなったら、 サックされるよう指示されたようである。
結果はというとラッシュをかわしてMPJへパスをヒット。
試合終盤にダウンを更新して勝利を確かなものにした。


このように、 持ちすぎることによるサックはもう仕方ないことなのだろう。
そういうプレースタイルだと思って割り切るしかない。
ここ4試合のTT(Time to Throw)とパス成功率を並べてみると


SEA戦 2.92  65.8%
LAR戦 2.90  64.5%
TEN戦 2.70  51.4%
MIA戦 3.02  75.0%


わずかな違いだが、 投げるまでの時間が長い方が成功率が高くなる傾向が見られた。


バーティカルなパスルートが多いコンセプトの都合やそもそもレシ ーバーの切り替え判断が遅い能力の問題を含んではいるのだろうが 、持たせておいた方が良いとは言えそうである。
結局、 オフェンスが上向くためにはパスプロを堅くしていく他ないと考え られる。


そういう点でFisherの不調は深刻。
MIA戦ではルーキーPhillipsに押されまくるシーンが多 々見られた。
確かにスピード、 パワーともに良いものを持っていると感じたが超級ルーキーならば 前の3試合まででサックなしということもあるまい。
Fisherが復活できないということになると今シーズンのパス プロ受難が続くだけでなく、 来オフの補強方針にも大きな影響を与えるため早いところトップフ ォームを取り戻してもらいたいところ。


■ディフェンス
WEEK4時点のディフェンスランクは
総合 24位
ラン守備 11位
パス守備 31位
と傾向が明確。
この試合もターンオーバーに絡み調子が上がってきたLeonar dを筆頭にフロント6はここまで健闘。
サック数こそリーグ31位と物足りないが存在感は示している。
当ブログではパス守備の低迷はこのプレッシャーの弱さに起因する としてきたが、 いよいよ擁護しきれないほどパスカバーの破綻具合が目立ってきた 。
不振に喘ぐのがRhodesで、復帰後は精彩を欠くプレーが続いている。
特にディープ守備が壊滅的でPIを献上してしまうシーンが目立つ。
今シーズン、チームで3つのPIは全て彼である。
コルツのベースであるカバー2。

原則としてCBの負担は少ないスキームであり、スピードは落ちてもサイズがあってランストップに長けたRhodesのような選手にはフィットしているはず。
しかし、弱点のディープ守備を補うためのカバー4、6への対応が難しくなっているか。

昨年はこのやらかしの代名詞だったYa-Sinが安定しているように見え、MIA戦ではそのYa-Sinの代役を務めたRodgersがまずまずのパフォーマンスだったことを踏まえるとCB内の序列は見直しが必要かもしれない。


■NEXT

今シーズン唯一のマンデーナイト。
BALはコルツ同様にランに強くパスに脆いディフェンス。
互いのオフェンスを比較すると
ラン コルツ<BAL
パス コルツ≧BAL
といったところか。

BALは両Tの出場が危ういとのことでLJが走るにしろ投げるにしろ、DLがポケットを潰して自由を奪いたいところ。
Wentzと心中で投げ勝つしかない。

WEEK3 TEN戦結果

結果 IND 16-25 TEN
相手に先行され何とかキャッチアップしていくもののオフェンスは低調。
ついにディフェンスが耐え切れなくなり止めの1発を食らって万事休す。
いつもの感じです。

0-3は10年ぶりとのこと。
そう、兄者ことPeyton Manningが全休したシーズンである。
2勝14敗でシーズンを終えたチームは全体1位指名権を手に入れ、兄者をリリースしドラフトでAndrew Luckを指名。
転機を作ったシーズンであった。
いまの成績が何かが起こる予兆ではないことを祈る。

 

■ターンオーバーレシオ+3

ディフェンスの個別の事象については言いたいことは多々あるが、数字としては十分奮闘したと言える。
Henryに113yds走られているがまあこのくらいは許容範囲だろう。
計算外だったのはTannehillのランか。
対面すると想像以上に速いのかなかなか捕まえられなかった。
抑えればパントなど重要な局面に限って走られたのでダメージはかなり大きい。
よもやよもや、である。

INTはLeonardとMoore、ファンブルリカバーはYa-Sinが記録。
3回のTOで2回は得点(TD、FG)に結びついたのでこれがなければもっと悲惨な点差になっていただろう。
INTに関してはTannehillの投げミスの部類に入るもの。
パスラッシュでQBを追い詰めて判断を狂わせたボールをいただく形にはまだ到達していない。

ファンブルの場面ではLeonardがボールパンチでFFを決めておりようやく体が温まってきたようにも思えるが、タックル数はまだまだ物足りずもっとプレーに関わってもらわないと困る。
またMcNicholsにTDレシーブを許したシーンでは恐らく間違ったゾーンをカバーしており失点の原因になったと考えられる。
この試合、Leonard以外にもカバーミスが散見されておりLB・DBの連携面は改善が必要だろう。

連携と統率という意味で、ここにきてWalkerJr移籍の影響を感じ始めているところである。

 

■パスラッシュ
ディフェンス最大の問題はここ。
DLによるQBサックはゼロ、QBヒットは1回。
これはBucknerが記録したものなのでDEとしてはゼロ。
序盤にPayeが負傷退場してからは両DEはほぼ存在感がなかった。
前回も述べている通り、4メンラッシュに固執する必要はなく5人、6人と人数を増やせばよいと思うのだが。
実際1Qのファーストシリーズではブリッツに入ったOkerekeがQBサックを決めている。
これを見てよしよしEberflusも改心したかと思ったがその後は通常運転。
結局投資をしていないパスカバーに負担がかかっているわけであり、戦力編成と方針がかみ合っていない印象。
もしこのままいくのであればチューニングが必要になる。
Richard Shermanが空いているようですがどうですか。

 

■ゴール前不振再び
この試合でも決定力不足は相変わらずで2回のgoal-to-goシチュエーションでTDなし。
同じく2回のチャンスできっちり2TDのTENとの差たるや。
前回のランランランで叩かれたことが応えたのか、今回はパスパスパスで応戦。
いやそういうことじゃないんだけどな。
解せないのはこの試合でスパークしていたJTをサイドラインに下げていたこと。
もちろんHinesも良いRBだが、その試合で当たっている選手はフィールドにいるだけで脅威ではないのか。
特に約8分半をかけて最終的にはFGに終わった3Q最初の66ydsドライブ、JTは4回32yds稼いでおり持たせてもよし、PAの囮に使ってもよしの状態だったはず。
相手がプレーを絞りやすいパーソネルの使用はこの不振の一因となっているのかもしれない。

 

■QB問題
その意味では「怪我持ちのQBの起用」も相手にとっては有難いシチュエーションだったのだろうか。
なんせ動けない。
スパイクのような投げ捨て、踏ん張りが効かず高く浮くボールを見ているとこれがベストな判断だったのか首を捻りたくなる。
いまのコルツOLがクリーンなポケットを作り続けるのは到底難しい話であり、Qの離脱もあって試合中に壊れるリスクはかなり大きかったはず。
ドラフト指名権を度外視しても、この状態で強行させる首脳陣も頭がアレとしか思えない。
Wentzは本当に頑張っている。
たしかにこの状態でも見事なパスを放ってはいた。
が、機動力のないWentzはほぼRiversであった。

 

■糞ジャッジ
最後に1点だけ。

これがPIじゃなかったらこの試合のPIは全部誤審だろうが。

■NEXT
鰤ちゃんとの邂逅。
ここを落としたらいよいよKayvon Thibodeauxが見えてくる

WEEK2 LAR戦結果 

結果 LAR 27-24 IND
NFCトップクラスの競合に食らいついたとも言えるが得点差以上に実力差を感じたゲーム。
最後はWentz負傷といううれしくないおまけ付き。

 

■レッドゾーンオフェンス
敗因は間違いなくここにある。
レッドゾーンに侵入した4回のオフェンスの結果は以下の通り。
・4thダウンギャンブル失敗
インターセプト
・TD
・FG
10点。
結果論ではあるが、ギャンブル失敗となった1Q最初のシリーズにFGを蹴っていればOTに入っていたと考えられる。
そしてこの手の展開はいまに始まったことではない。
思い出されるのは昨シーズンのプレーオフvsBUF戦。
2Q終盤、敵陣4ydsからのオフェンスは1ydまで進んだものの得点が奪えず攻守交替。
さらに酷いことには時間を残したことも相まって返しのBUFオフェンスにズルズルと進攻され結局TDを奪われる始末。
このときのスコアも27-24であった。


このようにレッドゾーンに入ってからのオフェンスは以前からの懸念事項と言える。
そして過去のエントリーでReichの契約延長はシーズン後でもよかったのでは、と述べた最大の理由がこれ。
プレーコール、タイムマネジメントで重大な過ちを犯すことがある。
アナライジングに基づいて4thダウンを攻めるのは良い。
ただし、そこで取った策が成功確率を最大化できているかは大きな疑問である。
読まれてブリッツを入れられる/ペネトレイトされる、ではこの先もらえる星も落としかねない。
早期に改善が求めらる状況である。

ちなみに、コルツはこの2試合において
・レッドゾーンでのプレーの機会:29回(リーグ3位)
ゴールライン(5yds-1yd)でのプレー機会:11回(リーグ1位)
だそうである。
決め手に欠く非効率なオフェンスを展開しているとも言えるが、チャンスは豊富に作り出していると前向きに捉えたい。

 

■ランニングゲーム
2試合計のスタッツ
Jonathan Taylor 32回107yds(Av3.3yds)
Nyheim Hines 10回39yds(Av3.9yds)
Marlon Mack 5回16yds(Av3.2yds)


トータルヤードではリーグ16位にいるがWentzのスクランブルを抜くとRB陣の評価としてはもっと低くなるだろう。
TDなしはレッドゾーン不振の責任を追及されても仕方がない成績。
Run The Damn Ballはどこへ?
特にJTの走りに迷いが感じられるように見える。

昨シーズン100yds以上走ったのは3試合のみだったので常に爆発していたわけではないが、シーズン計のアベレージ5ydsを考えると伸び悩んでいるとは言えるだろう。
SEA戦、LAR戦と異なるOL陣で戦ったため連携面が影響しているのであれば不安も払拭されるのだが・・・
Wentzの出場が不透明な中、ランゲームはいままで以上に大きな貢献が必要になる。頼みます。

 

■Carson Wentz
20/31(64.5%) 247yds(Av12.4yds) 1TD 1INT passer rating 86.3 被サック3
前節に引き続き奮闘したように思う。
1INTはプレーが崩れたショベルパスをピックされたもので判断力の是非を問うものではない。
39回のドロップバックのうち実に17回プレッシャーを受けながら、ときには自らの足で前に進む姿勢を見せた。
プレッシャーから逃げつつMPJに放った42ydsのロングパスはLuck以来、久々の光景ではないだろうか。
注文をつけるとするならば投げ捨ての判断はもう少し早めてもらいたいところで、ターゲットを探すが故のサック、負傷とも言える。
次節以降の出場可否はいまのところ発表されていないが現時点でシーズン終了とはならない模様。
このあたりはドラフト指名権にも関わるので慎重に判断されるだろうが、Wentzの選手生命を考えても強行だけは避けてほしい。

 

■ランディフェンス
現在チームのソロタックル数上位3名はWillis、Carrie、Mooreである。
はて年20Mもらっているリーグ最高給LBはIRにでも入っていましたっけ?あ4番目にいたんですね。
ここから考えられる仮説は
・フロントが機能せずDBがランを止めている
・ミドルより奥のパスを通されすぎている
の2点である。
前者に関して、平均被ラッシュydsは20年平均3.7ydsに対して21年は4.3ydsと悪化。
また後者は平均被パスydsが20年平均7.3ydsに対して21年は10.0ydsと大幅に伸びている。
試合数が違うのでとても乱暴な比較ではあるがどちらの要素もありそうである。
Defo、Leonardといった高サラリーと、DEを中心にドラフト高順位の選手を集めた自慢のフロントの復活無しに勝利はないだろう。

 

■パスディフェンス
vsSEA 18/23 254yds 4TD 3Suck
T. Lockett 4 REC 100yds 2TD

vsLAR 19/30 278yds 2TD 1INT 1Suck
C. Kupp 9REC 163yds 2TD

SEAのエースがLockettかDKなのかは知らないが、気を付けるべき選手にまんまとやられていると言える。
これはRhodes不在の影響が大きいか。
そしてそのせいかディフェンスのシステム自体もおかしな気がしている。
SEA戦のDefoに続き、今回はNTのGrover Stewartがパスカバーに下がるプレーがあった。
結果PDになったし良かった~、ではない。そんな小手先はやめろ。
普通に4人でラッシュしろ。だめならブリッツを入れろ。

昨シーズンのコルツディフェンスがドロップバックあたりのブリッツレートがリーグで2番に低かったそうな。
それでもプレッシャーレートでは上位15チームに入っており、4メンラッシュが効いていたといえる。
反面、この2試合はブリッツレートが18位でプレッシャーレート22位。
自分のスタイルがあることは素晴らしいが、結果が伴わなかったときに行動を変えられなければ人としての進化は終わりである。
DCの柔軟な発想に期待する。

 

■NEXT
地区内対決ラウンド1。
WRはAJとJulioのデュオに格上げ。
そして控えるキングHenry。
ちなみにESPNのRun Stop Win Rateでコルツは堂々の下から3番目である。
終わりました~

WEEK1 SEA戦結果

結果 SEA 28 – IND 16
開幕試合は8年連続敗戦となった。

 

Carson Wentz
25/38(65.8%) 251yds(Av10.0yds) 2TD 102.0 passer rating 被サック3
レイティング102は19年のW16 DAL戦以来の成績とのこと。
見栄えは良いが成功した25本のうち10本近くはRBスクリーンだったはず。
とはいえOLのプロテクションが崩壊し度々プレッシャーに晒された中でよくやってくれたと思う。
Reichと強いOLの下で復活する、と意気込んできたはずが開幕したら昨年のPHI OLと変わらなかったというのは冗談にもならないだろう。

ポケットの中で、またときには動きながらパスをヒットする姿はRiversでは見られなかったもの。
走って23yds獲得しており、やはり足を絡められるのは大きい。
球離れも良く身内贔屓かもしれないが良いQBだと感じた。精度とタッチはさすがである。
この1試合をもって信頼は揺るぎないものとなったし、Wentzのことがめちゃくちゃ好きになった。
俺たちのQBに早く勝利という成果を与えてあげたい。

Offensive Line

ユニットとして本日の戦犯。
QBヒット10 被サック3。
Davenportが厳しいのは戦前から分かっていたことであるが、2サックを献上しやっぱりOLの穴となってしまった。
それに加えてKelly、Smithも勝負どころの3rdダウン、4thダウンでサックを許すなどユニット全体で機能不全に陥った印象。
Reichは原因にミスコミュニケーションを挙げており、ここは次戦までに改善してもらいたいとこと。
相手はAaron Donaldである。

頼みのランプレーも不調。
ラッシングリーダーとなったJTは17回56ydsと物足りない出来。
OLが押し込めず走路が空くことはほとんどなかった。
またパスラッシュに耐えられないことを逆手にとってRBスクリーンを多用していたように思うが、ダウンフィールドブロックが2列目まで届いておらずRBが走りにくそうにしていた。
もう一度言うが来週の相手はAaron Donaldである。
LTに誰を据えるべきか、考えれずとも答えは出る。

Defense

コルツDは人材面でパスラッシュに重きを置いており、投げる前に仕留めるか投げ急がせることでパスの精度を落とせなければ終わりである。
前半はラッシュがかからずミドル~ディープを責められて3TD。
特にLockettへの2TD目はCover2にはディープポストが効く、という教科書通りのやられ方であった。
主にWillisがカバーを担当していたがなかなか厳しい役割だったと思う。
Rhodesがいれば違った組み合わせもあったはず。

後半にはBucknerが目覚めのQBサックをお見舞いするなど守備陣は持ち直したが、
3Q終了間際のオフェンスターンオーバーで気持ちが切れたか次のドライブでTDを許し終戦
3QはここまでRussを封じ込んでいただけに残念。
複雑な守り方をしたわけではないように見えたので、Bucknerをカバーに下がらせるゾーンブリッツなどおかしなことは二度としないように。
普通にやればそれでいい。

WEEK2 LAR

CHIを14-34で粉砕したLARが相手。
バリバリのSB候補と言えるだろう。
トレードでの獲得に乗り出していたという噂のQB Staffordは調子が上向いていそうである。
Lockettにやられている様を見る限りCooper Kuppとは相性が悪そう。嫌な予感しかしない。
そしてディフェンスはDonaldがラッシュし、投げればそこにRamseyと死角なし。

さてどうやったら勝てますかね。

53man roster(9/6時点)

9/7更新 FisherがCOVID-19リストから復帰。代わりにDT Antwaun Woodsをカット。

 

本日時点の53ロスター+PSを整理。
各ポジションの並びは個人的な順位。

QB(2)
Carson Wentz /Jacob Eason
(IR:Sam Ehlinger)
WentzはCOVID-19リストからは復帰しフルパッドの練習にも参加したとのこと。
万全とは言えないOLの下、ある程度プレッシャーを感じながらのプレーになると思われるので試合勘が気になるところ。
サプライズでEasonの開幕戦先発があるか。

 

RB(4)
Jonathan Taylor/ Nyheim Hines/ Marlon Mack/ Jordan Wilkins
盤石。
JTをシーズン通して使い続けるためにもMack、Wilkinsにもポイントでしっかり稼働してもらわねばならない。

 

WR(5)
Michael Pittman Jr./ Ashton Dulin/ Mike Strachan
Parris Campbell/ Zach Pascal
(IR:T.Y. Hilton、Dezmon Patmon)
首を痛めたTYは10月終わりに復帰見込みとのこと。
何名かPSから上げて陣容を固めるだろうが、TYとPascalの契約が切れる22年以降のことを考えても若手の台頭は必須。
とはいえ未知数な選手が多い故、他チームでカットされた中堅~ベテランの物色もあるか。

 

TE(3)
Jack Doyle/Mo Alie-Cox/Kylen Granson
Wentz用にレシービングTEを仕込むかと思っていたが、昨年のTrey BurtonがGransonに置き換わったのみで大きな動きは無し。
そのGransonとてプレで良いところがあったとは言えず十分な戦力とは言い難い。
今後もPSの入れ替えを含めた動きがあるかもしれない。

 

OL(10)
Eric Fisher/Julién Davenport
Quenton Nelson/ Chris Reed
Ryan Kelly/ Danny Pinter
Mark Glowinski/ Will Fries
Braden Smith/ Matt Pryor
Fisherさえ戻ればリーグ随一。
アクティブ登録はされているがしばらく先発はDavenportが務めるだろう。
Chris Reedはかなり良さそうなのでシーズン中にRG先発に昇格しても驚かない。

 

DT(4)
Grover Stewart/Chris Williams
DeForest Buckner/ Taylor Stallworth
良さげだったAndrew BrownのカットとChris Williamsのロスター入りがサプライズか。
このユニットはチームのストロングポイントたるメンバーが揃っているので大いに期待。
怪我無くこの陣容を維持してもらえれば良い。

DE(6)
Tyquan Lewis/ Al-Quadin Muhammed/ Isaac Rochell 
Kwity Paye/Kemoko Turay/ Ben Banogu
(NFI:Dayo Odeyingbo)
1巡ルーキーPaye頼み。
Payeが当たりっぽいのでDayoへの期待も俄然高まってしまう。
復活すればRochellと入れ替えになるか。
尻に火がついているTuray,Banoguが奮起し、FAでの動きが正しかったことを証明してほしい。

 

LB(6)
Darius Leonard/Bobby Okereke/ Zaire Franklin
Matthew Adams/Jordan Glasgow/E.J. Speed
サプライズなし。
UDFA組もSTerとして割り込むことはできずで昨シーズンとほぼ変わらない顔ぶれ。
むしろ他ポジションとの兼ね合いで枠をひとつ渡すかもしれない。

 

CB(7)

Xavier Rhodes/ T.J. Carrie/ Kenny Moore II
Rock Ya-Sin/ Isaiah Rodgers/BoPete Keyes/ Chris Wilcox
イニシャル53からMTⅢ、Andre ChachereをカットしてKeyesとWilcoxを追加。
頭数はそろっていた方が良いのがCBデプス。
新顔の二人の実力値は分からないが残り物漁りは続くかもしれない。

 

S(3)

Julian Blackmon/ Khari Willis
George Odum

5巡Shawn Davisが怪我の影響で充分にプレーができず名前が似ているSean DavisともにPSへ。
ドラフト指名選手ロスターから漏れたのは2017年 4巡のZach Banner(現 PIT)以来なのだとか。
デプスが薄いのでShDavisの復帰待ちか今後の補充希望。

 

ST(3)
Rodrigo Blankenship
Rigoberto Sanchez
Luke Rhodes
K対決を制したのはHotRod。
何だかんだチームのアイコンの一人になりつつある。
RigoとRhodesも文句なし。
今年もよろしくです。

 

PS(15)

Brett Hundley (QB)
Deon Jackson (RB)
Keke Coutee (WR)
Tarik Black (WR)
DeMichael Harris (WR)
Farrod Green (TE)
Tyler Davis (TE)
Joey Hunt (C)
Carter O'Donnell (T)
Andrew Brown (DT)
Kameron Cline (DE)
Malik Jefferson (LB)
Marvell Tell III(CB)
Sean Davis (S)
Shawn Davis (S)
UDFA組が53ロスターに入れなかったのは22年ぶりとのことでちょっとした話題に。
Jackson、BlackはPS入りしたがVaughns、Kafusiは残念ながらリリース。
HouからやってきたCouteeはNFL経験では抜けている。
昇格チャンスがありそう。

いよいよ今週末にシーズン開幕。
QB・WRに不安が残るのでラン中心のオフェンスで時間を使い3点を積み重ねて少ないリードを守り勝つプランになるだろう。
対するSEAはOLがWilsonを守れていない印象なので、DLがプレッシャーを与え続けられるかが見どころ。
DKを抑えられるCBなどいないので投げる前に仕留められなければ大量失点もあり得る。

キャンプ~プレ まとめ

シーズンインにむけたロースターが発表されたが長い間手付かずだったため、再開にあたって簡単な整理。

 

■キャンプ~プレ
重要な契約延長があった。
まずは首脳陣。
GM Chris Ballard
・HC Frank Reich

ともに26年までの延長。
個人的な感想としてはGM=当然、HC=判断をシーズン後まで引っ張っても良かったのではといったところ。
Ryan Grigsonという産廃が壊しかけたチームをドラフト中心のチーム作りで蘇らせたChris Ballardの功績は評価されてしかるべき。
「18年ドラフト」という言葉だけでも酒の肴になる見事な動きを筆頭に、健全なサラリーキャップを維持しながら戦力の積み増しを図ってきた。

そしてこの戦力でそこそこの結果を残したのがFrank Reich。
18年からの3年間でプレーオフ2回は評価すべきか。
Andrew Luck引退という重篤な事故以降、QBが定まらなかった苦労は査定を難しくしている気はする。
ただし現在のチームは「強固なOLが支えるランゲーム」と「4メンラッシュ+Leonard中心のディフェンス」がアイデンティティと捉えているので今季Wentzを使いこなせなければDC EberflusをHCに昇格させて更にディフェンスを強化させる芽もあるかなとは思っていた。
そういう意味で今シーズンは様子見でも良かったのではないかと。

とはいえ決まったことに異論はないし、経営陣と現場が一蓮托生となっている状態は好ましい。
またReichの延長は少なくとも短期間でWentzを見限らない姿勢の表れと考えると、しばらくQB問題に頭を悩ませる必要もない(はず)。
この先の5年でSBが獲れるよう見守り続けるのみ。

 

そして、そのための戦力に関する大きな契約延長が2件。

RT Braden Smith 4年 72.4M

LB Darius Leonard 5年 99.25M

納得の延長。このためのキャップスペースだったと言えるだろう。

特に言いたいことはありません。
大型契約を結んだ途端にケガで離脱、とならないよういっそう励んでいただきたく。

 

キャンプ中の事故は以下の通り。
・Carson Wentz 左脚骨折
・Quenton Nelson 右脚骨折

\(^o^)/オワタ とオモタ。

当初は復帰まで最大12週と伝えられていたが8月終わりには練習復帰している。
(ただし本日時点で2人ともコロナ感染者リスト入りしておりRS1試合目にフィールドにいるかは不透明な状況)

というわけで当時注目されたのが控えQBの2年目Jacob EasonとルーキーSam Ehlingerである。
それぞれプレシーズンゲームでは先発を務めQB2のオーディションを受ける形となった。

 

■プレ3戦結果

1戦目 vsCAL 21-18(w)
2戦目 vsMIN 12-10(w)
3戦目 vsDET 27-17(w)

QB2候補の成績
Jacob Eason 41/62 66.1% 389yds(Av9.5yds) 0TD 0INT
Sam Ehlinger 21/31 67.7% 288yds(Av13.7yds) 0TD 3INT

 

まあEasonでしょうね。
0TDは置いておいて、ラン中心のオフェンスであればこんなスタッツでも構わない。
ミスなくボールを進めて最低3点の積み重ね。これで良い。
ゲームを作ってくれそうな期待は抱かせてくれた。
あとたまに強肩を見せて奥の脅威だけ与えてくれればってそれどこのPhillip Riversですか。
彼を見ているとどことなくフィリップ兄やんがダブる。
無茶投げは無しでお願いします。

それとプレではレシーバーのドロップが目立ったが剛速球すぎることにも一因がある。
愛のないボールは嫌われる。タッチの改善は急務である。

 

その他プレの感想としては
・Fisherはやく稼働してくれ
・StrachanはMichael Thomasになるか。
・Mack復活おめでとう。
・Defoがいないとパスラッシュ評価は難しい。
・が、Payeと並べたら凶悪なコンビになるのは容易に想像できる。
・パスラッシュがかからないのでDBがボコられるのは当然。
・Ya-Sinが覚醒したように見えるので開幕を楽しみにしておく。

先述の通りここにきてコロナ感染者リストが増えているのが気になるが、主力は仕上がってきており地味ながら良いチームに仕上がっている印象。
ということで次回は53人+PSについて。

【ドラフト選手紹介】2-54 Dayo Odeyingbo

2-54 Dayo Odeyingbo #54 DE Vanderbilt(Sr) 6'6" 276lbs

 

いまだに完全に腹落ちできないのが彼の指名。
DE連打は別に良い。
パスラッシ強化は全く問題ないどころかFAでの動きにはむしろ不満を持っていたくらいであり、Houston/AutryをPaye/Dayoに置き換えて若返りを図るのは大いに有りである。
とにかく、今シーズンは開幕からプレーできない怪我人を2巡ステイで指名してよかったのか、の一点に尽きる。

かなり気に入っていたようなのでどうしても欲しかったのだろうが、多少でもトレードダウンは狙えなかったのかという疑問は残る。
ドラフト後、怪我がなければ1巡評価をしているチームがあったやら2巡でMINとKCが狙っていたやらの情報を見かけたが、コルツの関係者が悔し紛れに流したものではないことを祈る。 

本人は今シーズン中の復帰を目標にしているようだが、アキレス腱断裂からの復帰に関しては医療技術の進歩に伴いリハビリ期間が劇的に短縮されているとの情報をTwitterで目にした。
しかもこの技術革新に貢献したのが元コルツのメディカルスタッフとのことでチームとしても回復プログラムに知見があるのだろう。
昨季アキレス腱を断裂したMarlon Mackと再契約しミニキャンプに参加できていることからも信頼できそうではある。
Mackの回復具合(9月に負傷)を考えると9月下旬には練習復帰できそうか。

プレイヤーとしての評価は高く、恵まれたフレームに高い運動を兼ね備えたパスラッシャーでありランストッパーで、全快となればいまのスキームのもと出場機会も多くなるだろう。
身体的な特徴として腕の長さ(35 1/4")とウイングスパン(86 3/8")が挙げられ、腕を張ってブロッカーをコントロールする・スイムするといった動きが得意な模様。
そこからタックルで仕留めるクロージング能力はまだ発展途上であり学習の必要あり。
大学時代は0テクから9テクまでこなしていたのことで、インサイドラッシュでも使えるのはローテーションの面でも有難い。
パッシングシチュエーションではStewartに替えて、Lewis-Dayo-Defo-Payeでプレッシャーをかけるなど妄想は捗る。
早く現実のものとなるようメディカルスタッフにおかれてはFisherと合わせて手厚いリハビリをお願いしたく。
“HURRICANE DAYO”の異名の如く激しいプレーを期待したいところ。

 

懸念は全ての媒体で言及されている通り、思いっきり素材である点。
コルツは素材型を指名し続けるもお世辞にも育成が上手くいっているとは言えず過去の2巡指名トリオに続くデプス要因化してしまうことも多いにあり得る。
昨季からDLコーチに就任したBrian Bakerの手腕も気になるところ。

今シーズンの戦力として大きな期待はできないかもしれないが片鱗くらいは見せてほしい。
またTuray、Banoguが奮起して活躍する相乗効果にも期待しておく。