Horseshoe Roundup

NFLチームのインディアナポリス コルツを応援するブログです。

Eric Fisherと契約

元KCのOT Eric Fisherと契約。
1年9.4Mとのこと。いまのバーゲン価格で複数年囲っておいた方が良かったのでは。

昨シーズンのAFCチャンピオンシップでアキレス腱を断裂しSBを欠場。その後リリースされていた。
ドラフト後、Fisherを狙っているという報道から2週間とたたぬ間に契約に至った。


ドラフト前にTevi、Davenportを補強したが先発LTとは思えずドラフトでOT指名は必須と思っていたところ。
今年のOTプロスペクトは層が厚いと評判だったので2-54でもそこそこ良いOTが狙えると目論んでいた。
しかし2日目序盤から次々と候補が消えていきコルツ指名位置での選択肢はかなり限られてしまった。
であれば4巡以下指名権を出してトレードアップも悪くなかったように思うが、ステイも含めて2巡で指名できる選手よりも大怪我を差し引いてもFisherの方が戦力として計算できたということか。
実際、次にOTが呼ばれたのは3-68でコルツから10位以上後ろ。
しかも適正はRTと言われたJalen MayfieldであるしLTとしては3-70のBrady Christensenだったので他チームからの評価も厳しかったのかもしれない。
現状での最善を尽くしたと捉えている。

 

■Fisherの評価
2013年の全体1位。
素晴らしいフレームを持つアスレチックなパスプロテクターでありアグレッシブなランブロッカー。
実力は言わずもがな。
とはいえルーキーイヤーから前途洋々ではなく、序盤は怪我に苦しんだこともあり2018年までプロボウル選出もなくバストの烙印を押されかけた。
しかし18年に契約延長を勝ち取ると19年SB優勝、20年プロボウル選出とむしろいまが脂に乗って充実しているのかもしれない。

それともマホの動きに助けられただけか。
好調な矢先の大きなケガと解雇という経験は辛いだろうが、ここからのリベンジに本人も燃えているはず。
プレーオフでKCを倒してSBというストーリーを実現してほしいところ。
コルツとしても大きな穴が埋まりようやく陣容が整った。

Fisher/Q/Kelly/Glowinski/Smithの並びはなかなかに壮観。

左からプロボウラープロボウラープロボウラー。ひとり飛ばしてBraden Smithである。
強固なOLの元でこそWentz復活のシナリオは描かれるというもの。

シーズンインを楽しみに待つこととする。

 

ちなみに9月中には復帰予定とのことなので序盤の数試合だけCastonzoさんに頼めませんかね。

【ドラフト選手紹介】1-21 Kwity Paye

不定期でドラフト選手を紹介していきたいと思います。

初回はやっぱり1巡指名から。

 

1-21 Kwity Paye #51 DE Michigan(Sr) 6'2'' 261lbs

 

■概略

リベリア出身の母を持ち、内戦の余波を受けるギニアの難民キャンプにて生まれる。

Kwityの名は戦死した祖父にちなんで付けられたそう。

幼少期に移り住んだアメリカでフットボールと出会い高校時代は州の最優秀選手に選出。

大学のスカラーシップを得るまでの選手に成長しNFLドラフト1巡まで登り詰めた。

まさにアメリカン・ドリームを体現したような男。

 

チェックボックスを満たすDE

過去の傾向から、DE指名にあたっては明確な採用基準があると思われることは過去にも記事にした通り。

それは運動能力であり、身体的特徴であり、人間性である。

一例を挙げれば

・粘り強くプレーするハイモーター

・10ydsスプリット1.7秒以下

・腕の長さ 33インチ以上

・シニアまでプレー

チームキャプテン

といったところ。

いずれもPayeに当てはまる項目である。(当然これ以外にも幾多の項目はあるだろうが)

ハイライトを見ていて目立つのはハイモーターぶりで、逆サイドのランプレーをLOS前で止めるような激しい動きが特徴。

大学時代は19年の50タックル(ソロ26)6.5サックがキャリアハイ。

年々スタッツを上げているのは好印象だがサックを量産してきたわけではない。

ルーキーイヤーから2桁サックを期待するのは厳しいかなと感じる。

むしろ期待したいのはDL全体の数字の底上げであり、すでにRDEでの起用が見込まれている通りDefoと同じサイドでプレーすることでOLのブロッキングを分散させインサイドラッシュがより早く届くなどの効果が考えられる。

どちらをダブルでブロックするかは対戦相手を悩ませるはず。

ランディフェンスへの貢献も計算できるので、派手さはないが堅実な働きで即戦力となってくれるだろう。

 

■ハイキャラクター

BallardがPayeについて強調したのはタレントよりもキャラクター面。

とにかくハードにプレーする選手で、困難を克服してきた経験が彼のプレーに現れていると評している。

背景にあるのは幼少期に彼を支えた母親であるのは間違いないだろう。

言葉もままならない異国で息子を養うため時には3つの仕事を掛け持ち働く姿はPayeの献身性に大いに影響を与えているはず。

本人もメディアに母への感謝とこの先は自分が母を支える決意を語っている。

1巡指名されたからと言って活躍は約束されていない世界。

プロの壁にぶち当たっても這い上がるメンタリティを持っているだろう。

家族への恩返しのため活躍してくれることに期待。

 

彼のヒーローだというマーベルの「ブラックパンサー」。

サック後のパフォーマンスはその象徴であるワカンダフォーエバーポーズである。

劇中では祖国ワカンダを守る救世主となったブラックパンサー

Payeは再建期となるコルツDの救世主となれるか。

めちゃくちゃ期待しています。

UDFAとドラフト後トランザクション

UDFA契約は以下の5名

 
■21年UDFA
Tyler Vaughns WR USC
Tarik Black WR Michigan / Texas
Deon Jackson RB Duke
Isaiah Kaufusi LB BYU
Anthony Butler LB Liberty

 

WRの2名は経歴で言えば6巡指名のStrachanより格上。
プロではこうやって逆転してしまうのだから分からないものである。

MPJの元同僚であるVaughnsは名門USCで4年間スターターを務めた。
39試合に出場し222回2,801yds20TDを稼ぎ実績は充分。
6'2''、184lbsはDevonta Smithを一回り大きくしたイメージで細身ではあるがNFLでやっていけない体格ではないだろう。
ドラフトから漏れてしまったのはプロデイでの平凡な結果が原因だと思われる。
スピード系の数値は体重約1.5倍のKwity Payeに軒並み劣ってしまうのはPayeのフリークぶりを差引いても物足りない。
ディープスレッドとしては役不足になると思われるのでポゼッションレシーバーとして芽を出せるか。

逆にTarik Blackは楽しみなスキルセットを持つが実績は物足りない。
ミシガン時代はQBに恵まれなかった面もあったようだがさすがに4年間で3TD(ミシガンでは3年2TD)は寂しい。
最終年トランスファーしたテキサスで同僚となったEhlingerとはプロでも同じチームでロスター入りを目指すことに。

これでWRは一気にデプスが厚くなった。
しかし、近年WRは6'0''以上の選手を指名し続けておりサイズ重視の傾向が顕著。
確かにトレーニングでスピードや技術を磨くことはできるが背を伸ばすことはできないので育成に自信があればこの方針はありだとは思う。
デカくて速い、は正義である。

一方、ドラ外の最高契約金をゲットしたのはRBのDeon Jackson。
基本的には来年のロスターを睨んだ動きだと思うが、出来が良ければ今シーズンにMack・Wilkinsのどちらかを蹴落とす可能性もあるか。
ざっとハイライトを見た限りではパスキャッチも上手く、器用そうな選手である。
とはいえ何か一芸を持っている感じはしないので良いバックアップ止まりになる感じはある。
RBルームの動きも要注目。
なお、これに伴うようにPaul Perkinsをリリース。

ほか、LB2名と契約した上で本日のニュース。

 

■LACからMalik Jeffersonを獲得
元CINの3巡指名でそこそこ期待されていたようだが1年でお払い箱に。
その後CLE、LAC、TEN、LACと渡り歩いた。
3年間でソロタックル9というスタッツが物語る通りLBよりもSTとして見ていると思われる。
LBデプスはまあまあ厚いのでSpeed、Glasgowあたりに割って入るかといったところ。

■Who's next?

今週末、Eric Fishersがコルツを訪問予定とのこと。

多くは言うまい。一気に決めろ。


以上でドラフト関連のまとめは終わり。
長いオフシーズンにかけてドラフト指名選手を数人でも紹介する記事が投稿できれば。

NFL DRAFT2021 Day3結果

4-127  Kylen Granson TE SMU
5-165  Shawn Davis S Florida
6-218  Sam Ehlinger QB Texas
7-229  Mike Strachan WR Charleston
7-248  Will Fries OL Penn State

 

TE/WR/S/OLのデプスを補強した形。

Friesは主にRTでプレーしたがLTと両Gの経験がありコルツはOGとして見ているらしい。

 

3日目もオリジナルピックを消化していく中、6-206をNOに渡して6-218と7-229をゲット。

ダウンして誰を狙うのかと思ったらまさかのQB。

Easonが優勢なQB2をJalen Mortonとともに争う事になる。

その運動能力の高さからTaysom Hill的な使い方をするのではとも言われているが、まさかのブリちゃんスニークの後任か。

 

これにてドラフト全日程が終了。

派手な動きはないが一応ニーズは埋めていった形で大本営の評価はC。

ちょっと厳しいような気もする。

弱体化していたDEを1-2巡で特攻。

FAではCBの戦力を維持しておいてドラフトでパスラッシュ強化に注ぎ込む方針だったか。

Dayo指名も悪くないように思えてきた。

SBでのタンパベイDよろしく強烈なパスラッシュで圧倒できるか。

これでサック数が昨年を下回ったら責任追及。

 

3日目は未来志向というか今年まともに出場しそうなのはGransonくらいなもので、大半が来年に備えてPSで過ごしてもおかしくないようなメンツ。

単年FAが多いポジションなので来年以降の戦力を考えての動きだろうが、こういうドラフトは去年スーパーボウル出場でもしてロスターが盤石なチームがするのでは。

よほど現在の構成に自信があるようで。

こればかりはGMを信じるしかない。

 

チームの大枠もほぼ固まったはずだがやはり気になるのは手付かずとなったLT。

Wentzにしたって、OLが強いと聞いてきたのにこの状況は話が違うとなりそうなものである。

前エントリーで触れたEric Fisherには複数チームからの接触がある模様。

BallardとはKCで繋がっており、ドラフト指名された2013年はBallardが選手人事の責任者に就任した年でもある。

何が言いたいかというとコネを使って連れてくるべき。

ケガで開幕に間に合わないのはDayoとて同じ。

そのリスクを取ってでも狙う価値はある。

今年のチームが完成するのはもう少し先か。

NFL DRAFT2021 Day2結果

打って変わって失意の2日目。

全米がLT指名を確信していたと思うが斜め上のピックを披露。

 

2-54 Dayo Odeyingbo DE Vanderbilt

 

DE2連打。

この際ニーズに縛られないのは構わないが、1月にアキレス腱を断裂し恐らく開幕に間に合わない選手をここで指名するかね。

ダウンして3巡でいく選択肢はなかったのか。

CLEのAndrew Berryの動きを見習ってほしい。

 

Dayoの獲得についてはボードに忠実に動いた結果だと説明しており、ケガのリスクがある上でもかなり高く評価していた模様。

確かにサイズとパワーがありTENに移籍したAutoryの役割を引き継ぐには適任だと思われる。

常にプレッシャーをかけ続けるため、また今シーズンはRSが17試合になることもありフレッシュな状態でローテーションできる陣容をかためているとのこと。

まあそれは分からんでもないけども。

ではFAではなくなぜドラフトなのか、という疑問については「FAは金がかかるから」と一蹴。

渋ちんここに極まれり。

 

さて、最終日。

こんなピックされたらあとはもう好きにやってくれとしか思えないがTE、WRのローテーショナルプレイヤーと足らないLB/Sの補充があれば良し。

ここで獲れるOTがTeviやDavenportに優るとは思えないがお眼鏡に叶う選手がいれば、というところ。

LTに関してはドラフトよりもFAでの動きが気になる。

Eric Fisher、Russell Okungには当然電話しているものと信じる。

NFL DRAFT2021 Day1結果

ドラフト初日。

コルツは21位でKwity Payeを指名しニーズであるDEを埋めた。

欲しかった選手なので素直にうれしい。

 

チームとしてはビッグボード上位であったため指名に迷いはなかった模様。

トレードダウンの打診はあったようだがPayeをパスするほど魅力的なオファーではなかったとのこと。

どこからの打診だったかは不明だが、コルツのあとにDEが4人消えたので指名権に釣られてダウンしていたら逃していた可能性大。ナイス判断。

 

2日目の注目はLT。

初日で5人消えたがレベルの高い候補は残る。

とはいえCINやMIAはOTの予想もあるので早い指名巡から消えていく可能性も。

2-54まで待つかアップを狙うのか。

それともLT以外なのか。

はたまたここでダウンもあるか。

Ballardの真骨頂とも言える2日目も大いに期待。

 

他、初日の印象的なピック。

・PHI 1-12→1-10Devonta Smith

直後のNYGが大きく下げてKadarius Toneyを指名したことからSmith狙いだったと思われる。

地区内ライバルの動きを察知して意中の選手をピックした見事な動きであった。

 

・JAX 1-25 Travis Etienne

Lawrenceは仕方ないにせよETNまで。

息のあったRBとのセット買いは非常に厄介。

JRobともいいワンツーパンチにもなると思われる。

AFC南は激しいランニングゲームの応酬となりそう。

 

・NE 1-15 Mac Jones

本日1番の胸糞ピック。

QBを必要とするチームが必死にトレードアップする中、落ちてきたJonesをやすやすとゲット。

今年のBelichickはここで運を使い果たしたと思いたい。

モックドラフト トレードダウンver

いよいよドラフト。

QBを巡る一連の動きを見ていると、Wentzがいなければコルツもこれに巻き込まれていたのかとうすら恐ろしくなる。

ひとまずQBを固めた状態でドラフトに臨めるのは素直に有難い。

Wentzにおかれてはトップフォームを取り戻し未来には長期契約を勝ち取っていただきたく。

そのWentzを獲得するため今年の3巡指名権を手放しており、過去のエントリーでも表明した通りDEティア1が残っていなければトレードダウンで指名権を増やすことを希望したい。

一番欲しいKwity Payeは最近人気が上がっているようなので手が届かない存在なのが悲しい。

 

今回は都合よく今年の2巡と3巡が手に入った想定の願望モック。

相手はDENとして40、71の想定です。

 

2巡-a   Christian Darrisaw  OT VT

2巡上のほうが手に入るならOT上位候補を。

6’5″ 、314lbsとプロとして充分なサイズ。

パスプロとランブロの両方で爆発的なパワーを発揮するアスレチックなOT。

適切な足幅と安定した姿勢を保てる。

正しく手を使うことができ強いヒットを繰り出す。

フットワークが良く素早くダウンフィールドブロックに行ける。

ランブロックが上手いこともありコルツが指名するモックを見かける選手。

パスプロでのフットワーク、特にスライドムーブは改善が必要だが、VT入学時に体重の軽さを指摘されるなりすぐに20ポンド増量した過去が示す通り意識の高さも彼の魅力。

この指名位置なら即戦力として期待ではあるが、伸びしろ込みで指名したい。

 

2巡-b    Greg Newsome CB Northwestern

パスラッシュ軽視ともとれるオフの動きからカバーにソリューションを見出したと判断。

上位でCBを狙うと予想する。

優れたサイズ、スピードそしてバーストを兼ね備えたCB。

幅広いカバレッジでプレーできる。

ミラーリングに長けており簡単にリリースを許さない。

一方で掴みグセがあり14試合で7回PIを取られている。

試合経験の少なさも指摘される。

どう見てもYa-Sinです。本当にありg(ry

タックルが上手くランサポートにもいけるところも似ているのだが、スキームに合うのはこういった選手なのだろう。

1巡指名モックもあるのでここまで残るかは怪しいが、CBトップ3の次集団の中の代表ということで。

Melifonwuでも良いです。

 

3巡       Nico Collins WR Michigan

来オフもTY、Pascalの去就が不透明なことを見越してWR2候補を。

大型で競り合いに強いアウトサイドレシーバー。

ハンドが柔らかく正確。ジャンプボールに勝てる。

直線のスピードがある。

逆にそれ以外のルートは不安定。

ルートランは改善が必要なほか、ブレイクなどテクニック面も向上が望まれる。

荒削りながら取りあえず縦に走らせれば何かやってくれそうな気配を感じる。

前回7巡で推したImatorbhebheの上位互換のような選手。

デカくて速いはやっぱり魅力。

 

4-127   Tommy Tremble TE ND

コルツのオフェンスにものすごくハマりそうなので何としても欲しい。

前回との整合性を保つために4巡としたが、3巡でもいい。

 

5-165   Jacoby Stevens S LSU

こちらも据え置き。

デカいSが好きなんです。お許しを。

 

6-206   Janarius Robinson DE Florida State

今年のEDGEプロスペクトは1巡指名レベル以下は素材型だと見ている。

であれば中途半端な位置ではなく、3日目に素材中の素材を狙う。

プロでもエッジラッシャーが務まるサイズ、特に腕が長くウィングスパンは驚異の86インチ。

腕長好きのBallardならレーダーに引っかかっているだろう。

4年間で8サックとプレイヤーとしての実績は乏しいがこのフレームは魅力。

まずはFGブロッカーとしてSTでの活躍を期待。

 

7-248  Amen Ogbongbemiga  LB Oklahoma State

わりとデプスが厚いLBにあって足らないのがSAM LBがこなせる選手。

基本的にはLeonardとOkerekeの2LBで回すだろうがシチュエーションに応じて登場するFlanklynの後がいないのでここで押さえておく。

恵まれたスピードのタックラー。

プロで活躍するにはブロッカー処理を学ぶ必要性あり。

 

エクストラピック

Elijah Michell RB

どう考えても足りているRBだがいい選手なので。

ドラフト指名するのならば誰かがいなくなることを意味する。

Ballardはドラフト中にトレードで指名権を増やす動きを取ることが多いためWilkinsを出してMichellが入る、という妄想。

 

出来るだけ指名権を増やして複数ポジションを埋めるより、明確な穴をしっかり埋める動きを期待。

BPA ピックはしない印象なので、狙った選手を得るためにトレードアップするのもむしろ有り。

KC、TBと伍するチームになることを願う。